2011年12月13日火曜日

デジタルの先にはアナログの未来がある@つくっとサガアワード2011

佐賀駅にて
今回弊社の社長と並んで特別講演があり、そのときに講師が(株)ヒットコンテンツ研究所吉田就彦社長でした。
この吉田社長は、ポニーキャニオンで音楽、映像、ゲーム、マルチメディア等の制作に携わり、「チェッカーズ」や「おニャン子クラブ」等のヒットを作った方だそうです。
現在はインターネットにおけるコンテンツ・ビジネスのコンサルティングを行っていらっしゃるようです。

今回お話を聞かせていただいて、普段私がなんとなく考えていたことと同じようなことをおっしゃるので、一々驚きました。
やはり、時代に空気というものは知らないうちに浸透していって、百一匹目の猿現象のようにあちらこちらに現象として現れてくるような気がしました。



吉田社長の講演は、とにかく機関銃のような早口で、伝えたい内容をてんこ盛りサービスでど〜んと大放出!といった感じのペースでした。

中でも一番印象的だったのが「デジタルの先にはアナログの未来がある」という言葉です。
デジタルの世界を極めていった方の突き詰めた結果なのでしょう。
実は私も稚拙ながらネットの世界に関わり、同じようなことを感じていました。





吉田社長のお話の中で、インターネットの歴史のお話がありました。
Web1.0と言われたインターネット黎明期から始まって、Web2.0、そして今日本でも広まった本格的なソーシャルネットワークの時代まで。
そのお話を聞きながら、同じ時代の空気を吸ってきた人なんだなぁと感じました。

私はまだインターネットが普及する前のパソコン通信時代からのネットワークユーザーで、インターネットの使い始めは、ちょうど Webブラウザといえば「モザイク」だった時代です。
(若い方はご存じないかもしれませんね。。。(^^;))
今では当たり前のことですが、その頃は文字だけでなく絵や写真も表示でき、ハイパーテキストでどんどん世界が広がっていく様は、本当にエキサイティングな世界でした。
そして日本全国のあちこちの人たちと交流が広がり、オフ会があると積極的に出向いて、リアルな交流も楽しんでいた頃です。
離れた場所の人とも、会ったこと無い人とも縁ができて交流できてしまう。
日本や海外のあちこちにいる人とも一緒に共同作業ができて、仕事になる。
インターネットってすごいなぁ〜と、純粋に感動していました。

しかし、それと同時にネットの世界の陰の部分も色々体験してきました。
匿名であることをいいことにした誹謗中傷や、BBSでの炎上、ネット詐欺、そして身近な友人たちがネット不倫にはまっていく等等。
インターネットには光の部分と陰の部分があることを感じました。
しかし、コミュニケーションツールとしての存在感はどんどん大きくなり、そして今日では、ソーシャルネットワークによって政治にもインパクトを与える程になりました。


そのネットワークの力の源は、「共感」であると吉田社長は話していらっしゃいました。
そしてその共感は、事実を率直に、真摯に伝えることで、相手に共感のスイッチが入ります。これは、TwitterやFacebook、mixi等のSNSを利用していると、とてもよく分かります。
よく波動の法則と言われますが、自分が発したものと同じモノが返ってくるんですね。
ポジティブなものを発すればポジティブなものが、ネガティブなものを発すれば、ネガティブなものが返って来る。
しかし、このポジティブもネガティブもひっくるめた人の交流の渦のようなものが、今のネットの世界も実社会も形作っているような気がします。
そしてこの渦は、恒に二元性を伴っているように感じます。
ポジティブとネガティブ、善と悪、上と下、高いと安い、上手と下手、ディティールと俯瞰、ヴァーチャルとリアル等、相反するものが共存しているのです。
そして、陰が極まれば陽と成るように、この相反する要素がデジタルの世界では反作用を起こし、そこでの交流には不思議と、人間性や人柄がにじみ出るように醸し出されるような気がします。
そしてこの二元性を伴った渦はやがて、大きな統合したものへと変容していくような気がするのです。分離していた要素が統合されるプロセスの中で、リアルな世界も共鳴しながら変容していっているような気がします。

その一例が、吉田社長が新たに挑戦しているプロジェクト、小暮人倶楽部の活動です。
最近はほとんどデジタルの仕事をしていないと、吉田社長はおっしゃっていました。
1年半程前に、自宅を建てる際に日本の林業の現状を知り、いつの間にか会を発足していたそうです。

小暮人倶楽部とは、日本の林業を復興させるために発足した団体です。
詳細は下記のサイトを御覧下さい。

3.11以降、私たちはつながりの中で生きていることを再認識させられました。
そしてそのつながりをさらにしっかりつないでくれたのがネットの世界でした。
これまで、効率化の象徴としてデジタルが利用されてきましたが、これからは、リアルな世界の変容のために、デジタルが利用される時代となるように思います。

陰が極まれば陽と成る、即ち「デジタルの先にはアナログの未来がある」。
その言葉に大きく共感した講演でした。






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